地震が起きたら、まず火を消すのがよいというのは昔の話。

では、どのようにすればよいでしょうか?

災害が起きたときの行動についても、考え方が変わってきているので、いざというときのために確認したいと思います。

「東京防災」で発災時・避難時の注意点を確認する

災害が起きたときにやってはいけないこと

外にいて災害に合った場合にとるべき行動


まず確認したいこと

お住まいは、1981年(昭和56年6月)以前に建てられたでしょうか?

1981年は「新耐震設計法」が採用された年です。

阪神淡路大震災でも、1981年以前に建てられた木造の建物の被害がとても大きかったのです。

1981年以前かどうかが、建物の耐震性の目安になります。

1981年以前の建物にいた場合の注意

1981年以前の建物は、震度6以上の地震で倒壊する可能性が高いと言われています。

建物が倒壊すると、1階が2階につぶされてしまいます

地震が起きたときに1階にいた場合

座布団などの身近なもので頭を覆ったり、手と腕で首を守って、テーブルや本棚など、頑強な家具の下か横にしゃがみます。

上の階が崩れてきたり、建物が倒壊しそうな場合は、建物の外枠から近い場所にいるのがよいということも、頭においてください。

もし建物が倒壊すると、家の中心にいるほど、脱出しにくくなるためです。

「一戸建てにいた場合の注意」、「キッチンにいた場合の注意」、「マンションにいた場合の注意」も参照してください。

地震が起きたときに2階以上の階にいた場合

窓ガラスが割れると危ないので、窓や倒れそうな家具から離れます。

揺れが強くても、あわてて1階に降りてはいけません。

もし移動できる余裕があれば、なるべく家具が少ない部屋にいくのがよいです。

一戸建てにいた場合の注意

一戸建ての1階は、上の階に押しつぶされることが多くあります。

窓、玄関など、強度が高くないところが多いためです。

動けるようになったら、頭を保護しながら家具やガラスを避けて、2階に移動できるとよいでしょう。

移動するときは、室内でも靴を履くことを忘れずに!

足を怪我してしまったら、移動できなくなってしまうためです。

キッチンにいた場合の注意

「地震だ!火を消せ!」は、ガス台の前にいたときだけです。 都市ガスもLPガスも震度5の揺れがあると、マイコンメーターが動いて、自動的にガスを止める仕組みになっているためです。

ガス台の前にいたときは火を消しますが、そうでない場合は、揺れている間は身を守ることを優先します。

そして、揺れがおさまったら、火を消して、ガスの元栓を閉めます。

そして、キッチンは、ガラスのものが多く、熱湯もあったりして特に危険なので、頭を保護しながら靴をはいて、他の部屋に移動してください。

また、あわてて外に飛び出してはいけません。

ビルやマンションにいた場合の注意

阪神淡路大震災のとき、4階や5階のビルの中ほどの階がつぶれた例が多くありました。

そのため、頭を保護した上で、「地震が起きたときに1階にいた場合」と同様、机の下や、もし上の階に押しつぶされても隙間ができるところにしゃがみます。

つぶれる可能性がある階にいるときは、あまり建物の外枠から離れすぎないようにすることも忘れずに。

また、マンションの場合、階段で避難するときに注意が必要です。

揺れているときには、外の階段は使わない方がよいです。

金属でできている外付け階段は、建物の本体から外れたりして、壊れる可能性があるためです。

揺れがおさまってから階段を使う場合も、階段の状況をみながら使ってください。

また、外壁が崩れることもあるので、外に出るときは、壁が崩れてこないかという点にもご注意を。

まとめ

万が一の動転しているときに、どこにいるのがよいかを考えるのは難しいですよね。

日頃から、自分がよくいる自宅、会社、よく行くお店などのそれぞれについて、もし地震がきたら、まずどのように行動して、どこに移動すればよいかを考えておくとよいですね。