28日に行われたポーランド戦。日本代表は1対0で負けてしまいました。
ところが、同時に開催していたコロンビア対セネガルの試合で、コロンビアが1対0で勝利。
フェアプレーポイントで、日本が2大会ぶりに決勝進出となりました。
どういう仕組みで順位や点数が考慮されたのでしょうか?

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順位決定の仕方

どのチームが勝ち抜けるかは、次のように決まります。

 1.勝ち点で比較
 →勝ち点が多いチームが勝ち抜け
2.得失点で比較
 →得失点で上回ったチームが勝ち抜け
  ※得失点については、下の説明を参照
3.勝ち点と得失点が同じ場合
 →総得点が多いチームが勝ち抜け
4.引き分けの場合、フェアプレーポイントで比較
 →フェアプレーポイントが少ないチームが勝ち抜け
5. フェアプレーポイントも同点だった場合
 →抽選

サッカーW杯では、上の3までの条件を比較してもチームが並んだ場合、どちらがよりフェアプレーをしたかで勝ち抜けるチームが決まるのですね。

得失点とは?

(得点の合計数)と(失点の合計数)の差です。

 15得点、13失点の場合、得失点差は2。
得点と失点が同じなら、得失点差は0。
10得点、11失点なら、得失点差は-1

日本とポーランドは、

日本(勝ち点4、得失点差1)と

ポーランド(勝ち点0、得失点差-4)の状態での28日の試合でした。

まず、日本代表はポーランドに1対0で負けたものの、川島選手が1失点にとどめました。

セネガル対コロンビア戦は、

セネガル(勝ち点4、得失点差1)

コロンビア(勝ち点3、得失点差2)

の状態での28日の試合でしたが、コロンビアが1―0で勝利。

ここで日本とセネガルの比較になり、フェアプレーポイントでセネガルを上回った日本が決勝進出となりました。

がんばって試合をして、抽選で負けてしまったら、くやしすぎる…

抽選にならなくて、よかったです。

フェアプレーポイントとは?

フェアプレーポイントとは、簡単に言うと、いかにフェアなプレーをしたかを示す点。

イエローカードの枚数と退場有無などによって、ポイントが減らされていきます。

どのような場合に何点減るのかを確認しましょう。



フェアプレーポイントが減らされる場合とそれぞれの場合の点数

イエローカードを受けた マイナス1ポイント
イエローカード2枚の退場 マイナス3ポイント
一発退場 マイナス4ポイント
イエローカードを受けながら一発退場 マイナス5ポイント

日本代表は、これらのプレーが少なかったということで、決勝進出となったのですね。

ちなみにイングランドとベルギーもフェアプレーポイントや抽選の可能性があります。

イングランド対ベルギーは、勝敗が決まれば、勝ったチームが1位突破。

引き分けの場合、フェアプレーポイントで決定。

フェアプレーポイントも並ぶと抽選になってしまいます。

29日試合前のフェアプレーポイントは、イングランド-2pt、ベルギー-3pt。

こちらもどうなるか気になりますね。


試合ラストのボール回しについて

コロンビア対セネガルでコロンビアが勝ち、セネガルと日本が勝ち点4で同点。

6月25日時点でセネガルのイエローカード5枚、日本は同3枚。

28日の試合終了後、フェアプレーポイントが日本「-4」に対して、セネガルは「-6」。

日本代表はラスト10分以上、ボールを回して時間を稼ぎ、日本のフェアプレーポイントの方が少なかったため、決勝進出が決まりました。

西野監督は情報の活用が得意という話を耳にしました。

サッカーは、今回のように同じ時間にやっている試合の行方も考慮しながら試合展開を考えるのですね。

先日のオフサイドトラップなど、知れば知るほど、奥が深いです。

W杯で話題のオフサイドトラップとは?動画も確認

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まとめ

本意ではないボール回しでしたが、結果的には決勝進出できて、よかったですね。

ベスト16に進出できたかどうかで賞金がどのように変わるか、という話があります。

ベスト16に進出できなかった場合、約4億円賞金が減ってしまうそう。

賞金でみても大きな差になってしまうのですね。。

フェアプレーポイントについては、このルールがあると今回初めて知りました。

ただ勝てばよいのではなく、試合中もフェアプレーだった方が勝ち進めるのは、いいですね。

次は決勝トーナメント1回戦。

どこと対戦するかは、イングランドvsベルギーの結果次第。

目が離せなくなってきましたね。