リステリア菌って何でしょう?
初めて聞いたので、リステリア症になることは多いのか?
リステリア菌に気をつけなければならない人は?
リステリア菌の食中毒はどんな症状が出るのか?
リステリア症にならないために注意すべきことは?
など、調べました。
リステリア菌に汚染されたメロンが…のニュース内容を確認
WHO(世界保健機関)は、オーストラリアでリステリア菌に汚染されたメロンが、日本に輸出されていたと発表し、注意を呼びかけた。
出典:ヤフーニュース
日本にも…豪“汚染メロン” リステリア菌 死亡例も
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20180410-00000348-fnn-int
というニュースがありました。
リステリア菌とは?
リステリア菌と呼ばれているのは、「リステリア・モノサイトゲネス」という細菌。
家畜、野生動物、魚、河川水、下水など、あらゆるところにいます。
チーズ、生ハム、スモークサーモンなど、加熱せずに食べる食品はリステリア検査をすることになっていて、リステリア菌が検出されたら、輸入や販売等が禁止されます。
ところが、食品安全委員会によると、年間200人(平成23年)が感染していると推定されています。
厚生労働省の説明によると、
リステリアに感染して重症化することはまれですが、妊婦、高齢者の方は注意が必要です。
とあります。
出典元:リステリアによる食中毒 厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000055260.html
リステリア症になることは多い?
リステリア症になるのは、年間住民100万人あたり0.1~10人。
ところが、重症になると致死率が高いのが、こわいところです。
リステリア菌に気をつけるべき人は?どんな症状が出る?
高齢者、妊婦さんの他、抗がん剤治療中やHIVエイズの方など、免疫が低下している方は、注意した方がよいです。
悪寒、発熱、筋肉痛などインフルエンザに似た症状の他、吐き気、嘔吐、下痢がみられ、重篤化すると、敗血症や髄膜炎を引き起こすことがあるからです。
妊婦さんは、胎盤や胎児が感染して、流産してしまったり、新生児に影響が出ることがあるという理由からも注意が必要です。
平成13~15年度の厚生労働科学研究班研究報告によると、アメリカでは、毎年約2500人が重症のリステリア症になり、そのうち約500人が死亡していると推定されているそうです。
リステリア症にならないために注意すべきことは?
今回話題になっているメロンについては、輸入するときに洗浄しているので、菌が残っている可能性は低いそう。
ただ、次のような食品を食べるときに気をつけた方がよいですね。
国内でリステリア菌が検出されたことがある食品です。
・乳製品(殺菌していない乳、ナチュラルチーズなど)
・魚介類加工品(スモークサーモンなど)
・食肉加工品(生ハムなど)
上の食品を見てわかるように、動物性の食品の危険性が高いと言われています。
生野菜や果物など、食べる前によく洗うようにしましょう。
また、リステリア菌は65度以上で、数分加熱すれば死滅するので、特に冷蔵庫で長期間保存したものは、十分に加熱して。
リステリア菌は、4度以下の環境や、12%の食塩濃度の食品の中でも生きることができます。
冷蔵庫に入れていれば菌が増えないというわけではないので、賞味期限を守るようにした方がよいですね。
特に開封した商品は、早めに食べきるのがよいようです。