枇杷やヨモギの葉の草木染めの記事は、今でも多くアクセスしていただいています。
ありがとうございます!
今回はノグルミでの草木染めについて書きます。
ノグルミって何?
簡単に概略を調べると
ノグルミはクルミ科のノグルミ属の植物。タンニンを多く含むので、昔から皮をなめすのに使われたり、染色に使われているとのこと。
クリのイガを小さくしたような見た目なので、クリスマスのリースなどの飾りに使われているのを見たことがあるかもしれません。
また、燻製を作るときのチップにも使われたり、葉や樹皮をすりつぶしたものを池や川に流して、浮いた魚を捕るという使い方もしたそうです。
ちなみに焼くと沈香に似た香りがするので、沈香の代わりに使われたり、蚊除けとしても使われたそう。
今まで、公園などに落ちているのを見て「何の実だろう?」と思っていたのですが、色々と使え木だということがわかりました。
オニグルミの見た目
8月は、実がまだ青いです。
材料を揃える
次の材料を準備します。
- 水 染める布の重さの50倍(今回4リットル)
- ノグルミ(小枝、葉、果穂) 500グラム:水4リットル
- 媒染剤 木炭液
- 染める布
手順1 染める前日までに行う下準備
- バケツに灰一握りと水を入れて一晩おき、媒染剤としての灰汁を作る
(上澄みのみを使用する) - 草木染めをする前日までに、採取したノグルミを15分煮沸して、目の細かい布で濾す
- 手順2で作った染色液を一晩、置いておく
- 草木染めをする前日までに、染める布を洗って、豆汁(ごじる)につけた後、絞って乾かす
豆汁(ごじる)は、大豆をすりつぶして水を入れたものか、豆乳。
蛋白質を布につけることで、染めの色が定着しやすいようになります。
手順2 染める当日の手順
- 布に模様をつけたい場合は、絞る
(上の写真は染色液で煮た後、染めの輪ゴムを2本外した後です。
染める前は真っ白でした) - 前日に作成した染色液を火にかけて、沸騰したら布を入れて10分程度煮る
- 10分ほど経ったら取り出して、少し冷ます
- 布が冷めたら、絞る
- 媒染液(灰汁)に30分浸す
上の写真は右上の染色液のお鍋から、左下の灰汁の入れ物に
布を移しているところです) - 30分経ったら、媒染液から布を取り出して、よく絞る
- 布を水で洗って、絞る
- 染色液を火にかけて、沸騰したら布を入れて10分程度煮る
- 10分ほど経ったら取り出して、少し冷ます
- 布が冷めたら、絞る
- 布を水で洗って、絞る
- 天日に干して完成!
染めた結果は?
上のような色になりました。
最初に煮沸して作った染色液、同じ枝・葉・果穂で2番目に煮出した染色液、の2つのお鍋に分かれていたとはいえ、同じ染色液なのに、持参した布の違いによって、染め上がりの色が大きく異なりました。
正方形のハンカチは、同じ木綿の布を使って、同じ下準備をしたものなので、あまり色の違いが出ていないようです。
布によって、だいぶ染め上がりが違ってくることがよくわかりますね。