最近、すっかり涼しくなって、鈴虫やコオロギの声が聞こえるようになりましたね。
実は、移住してから畑をやっています。
畑の方も、そろそろ夏野菜も終わって、秋冬野菜の時期です。
先日は、大根、人参、カブの種を蒔いてきました。
畑は「自然農」という農法でやっています。
自然農って何か、知らない方も多いかと思うので、書いてみますね。
自然農とは?
「自然農法」とも言います。
人によって、やり方をアレンジしていることもありますが、次のことを基本としています。
- 不耕起(耕さない)
- 不除草(除草しない)
- 不施肥(肥料を与えない)
- 無農薬(農薬を使用しない)
一般的な農業(慣行農法)では、機械で土を耕して、除草剤(農薬)で除草して、肥料を与えます。
「自然農」は、「有機農法」や「オーガニック」とも異なります。
「有機農法」や「オーガニック」との違いは?
「有機農法」、「有機栽培」、「オーガニック」などの野菜を選んでいる方も多いですね。
「オーガニック」は「有機」と同じ意味で、化成肥料や化学農薬を使わない農法です。
日本では、登録認定機関が有機食品のJAS規格に適合した生産が行われているかどうかを検査して、
認定された事業者は次の有機JASマークを貼ることができます。
有機JASマークが付いている有機野菜には、天然由来の肥料や農薬が使われています。
有機JAS規格は有機農業のマニュアルではなく、国際的にも通用するよう作られた規格(ルール)です。有機農業は周辺環境や天候等に左右されやすく、被害があれば農家は死活問題。そんな緊急時にも対応できる程度の幅を持たせるため、厳選された天然由来の農薬や肥料が指定されています。
— くまゆうけんスタッフ (@kumayuken_staff) 2013年5月29日
農薬については、定められた30種類の農薬であれば、ということで農家に任せられているので、農薬を使っているかどうかはわからないようです。
自然農のよさ
畑をやってみると、土の上や中には、小さな生き物が沢山生きていることがわかります。
そんな小さな生き物を含めた生態系があるおかげで、私たち人間も命をいただいて生きていられるのですよね。
ところが、自然農で種を蒔いたりするために手で少し土を掘り起こすだけで、生き物を殺してしまうこともあります。
機械で掘り起こすと、どれだけ多くの命が失われているか、わからないくらいです。
さらに、農薬で虫を駆除するのが一般的です。
地方に移住してわかったのですが、山間部のような人工が比較的、少ない地域では、ヘリコプターで農薬をまくことがあるのですよね。
その日は外に洗濯物をほさないようにするなど、気をつけるようですが。
化学物質過敏症の方などは、農薬を散布することがある地域に間違って移住してしまうと大変です。
移住したいと考えている方は、「自然豊かな地域に住みたい」と考えている方も多いと思います。
自然が豊かな地域の中には、農薬が散布されるところもあるということを念頭に置いて、地域を選ばれるのがよさそうです。
話がそれてしまいましたので、農業の話に戻します。
(下に続きます)
農業で食べていくのは大変なこと。高齢化などの状況を考えると、慣行農法にせざるを得ないという状況があるのだと思います。
できるだけ少ない人手で、多くのきれいな(虫に食われていない)野菜を作ろうとすれば、肥料や農薬を使うことになるのでしょう。
(そういう状況になってきてしまっている理由について、色々な情報がありますが、ここに書くのは控えます。)
ただ、私は農業を生業として食べていきたいと思っているわけではないので、できるだけ肥料も農薬も使いたくないのです。
天然由来の肥料といっても、最近は、私は安心できないと思ってしまうものが使われていることもあるので。。
このあたりの事情については、色々な事情があるので、ここには書かないでおきます。
もし書かなかったことについて知りたい方がいらっしゃいましたら、メルマガには書きますので、「お問い合わせ」からご連絡ください。
自然農法の考え方を示す言葉として、次のものがあります。
「耕さず、肥料・農薬を用いず、草や虫を敵としない」
「草や虫を敵としない」
人間の方が後から住まわせていただいているわけですからね。他の命と共生したい。
私は、できるだけムダな殺生をしないためにも、自然農のスタイルがいいなと思うのです。