藤井聡太四段の素晴らしい集中力と、藤井氏が幼少期にモンテッソーリ教育を受けていたことが話題になっていますね。

モンテッソーリ教育とは?

20世紀初頭、イタリアのローマで医師として精神病院で働いていたマリア・モンテッソーリによって考案された教育法。
日本に伝えられたのは、約100年前。
藤井四段が幼少期に通っていた愛知県瀬戸市の「雪の聖母幼稚園」がモンテッソーリ教育を採用している園で、
「藤井四段の快挙の秘密は、モンテッソーリ教育にあるのでは?」ということで、改めて注目されています。

モンテッソーリ教育は、次のようなことを目的としています。

自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学びつづける姿勢を持った人間に育てる

引用:日本モンテッソーリ教育綜合研究所
モンテッソーリ教育について

そして、そんな人間を育てるための教育の基本的な考え方は、次のようなもの。

子どもは、自らを成長・発達させる力をもって生まれてくる。 大人(親や教師)は、その要求を汲み取り、自由を保障し、子どもたちの自発的な活動を援助する存在に徹しなければならない

モンテッソーリ教育では、独自の教材や子どもの発達段階に合わせた「お仕事」と呼ばれる作業をすることで、自主性、協調性を養います。

日常生活の練習

藤井氏は、4歳のときには「キュボロ」(スイスの木製の立体迷路のおもちゃ)、5歳の夏からは将棋に夢中になっていたそう。

キュボロってどんなおもちゃ?

どこで手に入るか調べてみたのですが、入荷数が極少数。

メーカーの在庫も尽きているため、半年から1年は待たなければ購入できないそうです。

なので、もし見つけることができたら、あなたはラッキー!

リンクをクリックしてみて、商品ページが表示されなければ、商品は入荷待ちです。

うちにも公文の似たようなおもちゃがあります。

材質、色、仕組みなど、異なるところも多くありますが、これだと大分安価で手に入ります。

今はもう遊んでいませんが、買った頃、飽きずに夢中になって遊んでいました ^^

好きなように玉が転がる仕組みをつくることができるので、大人でも頭を使って楽しめますよ。

モンテッソーリ教育を受けた有名人は?

モンテッソーリ教育を受けた有名人は大勢いらっしゃいます。

ビル・ゲイツ氏(米マイクロソフトの創業者)
ジェフ・ベゾス氏(アマゾンの創立者)
バラク・オバマ(元アメリカ大統領)
ウィリアム王子 (イギリス王室成員)
ヘンリー王子 (イギリス王室成員)
サーゲイ・ブリン (Google創立者)
ラリー・ペイジ (Google創立者)
ジミー・ウェールズ (Wikipedia創設者)
ピーター・ドラッカー (社会学者)
ジョージ・クルーニー (映画俳優、監督)
アンネ・フランク (アンネの日記著者)

蒼々たる方々ですよね。

「是非、我が子にもモンテッソーリ教育を受けさせたい」という親心もよくわかります。

モンテッソーリ教育のデメリットは?

モンテッソーリ教育が受けられる幼稚園や保育園については、「モンテッソーリ教育はどこで受けられる?」に書きますが、
県によっては、1園しかない地域も。

園の近くに引っ越さない限りは、通園時間が長くなってしまうことも多いでしょう。

また、指導者の力量の違いによって、教育の効果が異なってしまうという点があります。

こどもにモンテッソーリ教育を受けさせた方の声を挙げますので、ご覧ください。

モンテッソーリ教育の評判は?

モンテッソーリの保育園に4年間通い、現在小3の子がいます。
親の私が言うのも何ですが、とても集中力のある子です。
縦割り保育のおかげか、年齢や性別を問わず、友達になれます。
自立心も旺盛です。
自分の子をちょっとほめすぎかな(笑)
マイナス面は全く感じなかったです。

モンテッソーリの「悪いところ」って、実は思いつかなかったりしますよね。教材、カリキュラム、どれも素晴らしい、って思います。 自分が子供の頃に経験してみたかった、って思うこともあります。
ただ、「モンテ信奉者」集団(の一味)になっちゃうとちょっとヤバいかな、と感じることもなくはありません。 自分が現在娘を通わせているため、客観的に見られないのかもしれません。

いいな、と思う面はやはり縦割りだということです。
当方一人っ子。兄弟がいないから、お兄さんや年下の子と兄弟代わりに
接することができるのでは?という期待が持てます。
これは、同学年の子とだけのクラス編成からは得られないコミュニケーションだろうと想像されるのです。
ただ、小学校に上がれば(普通の市立)同学年のみのクラスに戻るわけで
何か違和感に戸惑うこともあるのかな?と気にはなってます。
一人っ子なら特に、モンテッソーリの方針は素晴らしいものだと思うんですよ。

モンテッソーリ教育の短大幼児科付属幼稚園に息子が行っていました。
正直なところ・・・失敗でした。
指導者(担任)が最悪でした。
自分のお気に入りの子意外は、まったくほったらかしでした。
特に、親の職業がドクターではない男の子は、まったく無視されていました。
年に何度か参観の機会もあるし、お願いすれば普通の日でもみることができました。
いつ行っても、同じこども3人にしか、かかわらないのです。
あるお母さんはとうとう園長先生にお願いして、短大から一人の先生が応援に来てくれましたが、それは毎日ではなく、週に一度あればいいほうでした。
あまりのひどさに、参観中に泣き出したお母さんもいたほどです。
やっと、最後の一年で違う先生になりましたが、大事な2年間がとてももったいなく思えました。

私の娘は北米で4年程プレスクール・小学校へ通っていましたが、タイトルの通り現在も集団行動がとても苦手です。 トピ主さんや他の方のレスにあるようにモンテッソ―リ教育の良い所は沢山あり、娘も通わせて良かったと私は思います。 「良く言えば個性的・集中力がある、悪く言えば協調性がない・集団行動が苦手」これがモンテッソ―リ教育を受けた現在の娘の性格です。 (私の場合モンテッソーリ教育を指導する立場の友人に尋ね、私なりに理解した上で娘を通わせました。)
我家の娘は帰国後普通の小学校へ通わせましたが、皆一緒に同じことをしなければいけない、そんな当たり前の事が辛かったと娘は今でも言います。

たまたま入った保育園がモンテッソリー(以下M)でした。
1歳からMの時間が始まり、転勤先(海外)でもMの保育園を探して続けました。帰国後はもとの保育園に復活し、都合6年間Mを行いました。
確かに集中力がつきました。結構高度なことも出来るようになります。お受験教育しなくても、私立に受かるんじゃないか?というくらい。(親の錯覚?) 縦割りでの関わりも良い刺激になって、小学生になった今でも当時の保育園児とは、仲良くしています。 M教育をうけて良かったと思っています。
強いて言えば・・・。屋外でのMのプログラムが少なく、うちの保育園から小学校に上がったら、体育がイマイチでした。 でも親が、ボール遊びなどをフォローしてあげれば大丈夫。
それと小学校入学後は、同じ時間に同じことをするのが、なかなか出来ない、ということです。 Mの教材は一定の時間の中で、好きなものを自分のペースで行うので、慣れるのに時間がかかった。 でもこれも、小学校入学前から説明しておけば、問題ないと思います。
私もMについてあまりマイナス面を感じなかった。ほんと良かったと思っています。

お住まいの地区にもよるかもしれませんが、
何かと異学年の交流はありますよ。(公立小学校)
通っていた保育園は、縦割りと横割りの両方のカリキュラムがあり、
毎日新鮮で、とても楽しく過ごさせていただきました。
うちの場合、2歳から6歳までの4年間だけなので、
プラス面しか思い浮かばなかったのですが、
小中高ずっとモンテッソーリ教育を受け続けていくと、
どんな子に育つんでしょうね…。
弊害があるとは思い難いですけど。

年中の男の子です。もともとこのモンテ教育の園に決めたのは3月末生まれで第一子の息子がおっとりしているのでこの園だと月齢に合わせて各自のペースで成長していけるのではないかと思ったからでした。で、現在2年目。よかったと思っています。 もともと息子はひとつのことに集中するタイプなのでこの教育方針に合うようです。 担任の先生はベテランの先生と新米の先生の2人ですが、お仕事などすべきことは時間をかけてもするように誘導していただくみたいだし。 ただ普通の小学校に入ってから横が少ない人数なので突然大勢の同学年の中でお友達を作りにくいや、ひとつのことを時間で終えて次に移るのが下手などと聞くので不安ですが、1学期過ぎればそれもどうにかなると。

中学2年の息子が3年間、それに今現在、下の娘が年長でモンテッソーリの幼稚園に通っています。
わが子達を見てきて、という偏った感想になりますが、我が家の場合。
モンテッソーリは遊びの中に学習が入っており、
入学して低学年の内は勉強に苦労した覚えがありません。
入った小学校へは同じ園から4人だけだったのですが、すぐにお友達を作って来ました。
入ったその日から上級生とも仲良くなっていましたので、これは縦割りのおかげかな…と。
ただ、そのモンテッソーリ効果も年を追う毎に薄れてきたようで
今ではふつ~~~の中学生です。
下の娘は今3年目ですが、上と違い手のかかる子でしたが、
園に行くようになって自分で頑張ることが増えたように思います。
本人は「頑張る」という意識もなく、楽しいからやってみてるって感じですが。
これも園での教育のおかげだと思っています。
強制されてやるのではなく、遊びの中で覚えていってくれたようです。
ただ、既出のようにモンテッソーリは指導者にかなりの技量を求める
教育だそうですので、担任次第という怖さがあります。
きちんと指導者を育てている園ならその心配もないと思いますが。

うちの長男が幼稚園選びをする年頃になった時、近所のお母さんに「モンテッソーリの幼稚園に一緒に行きましょう! モンテッソーリすばらしいのよ!!」と目を輝かせておっしゃるのでその幼稚園の見学会に行きました。 他にも大勢のお母さんたちが見学に来ているなかで、ひとり体の大きめの男の子が、お母さんたちに向かって「バーカバーカ」と叫んでいるのです。 そばに先生がいるのに知らん顔です。 「注意しないのですか?」とたずねましたら「それは言われたほうの問題ですから」という返事でした。 もちろん、そんな幼稚園に子供を入れなかったことはいうまでもありません。 その幼稚園のキャッチコピーは「私が一人でできるから見守っていてね、お母さん」だったと記憶していますが、呆れました。

いま話題のモンテッソーリ教育の魅力

次の動画を観ると、モンテッソーリ教育の考え方の一端がつかめます。

「イヤイヤ期」と「敏感期」を攻略する(5/7)

出典:
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2007/0622/135163.htm

モンテッソーリ教育の成果についての検証・考察 1000人の脳への影響

調べていたら、モンテッソーリ教育を受けた子どもたち1000人のデータから、幼児期のモンテッソーリ教育のどの経験が脳に影響を与えたかを検証・考察した本がありました。

海外で夢を実現した方、自己流の受験勉強でも希望校に合格した方など。

モンテッソーリ教育を受けた方のその後に興味がある方には、面白そうですね。

増補新版 モンテッソーリ教育を受けた子どもたち: 幼児の経験と脳

相良 敦子 河出書房新社 2016-09-21
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モンテッソーリ教育はどこで受けられる?

日本モンテッソーリ教育綜合研究所のホームページに一覧表があります。
モンテッソーリ教育の実施園リスト
上のリンクをクリックすると、新しいページにPDFファイルが開きます。
モンテッソーリ教育については、また追記したいと思います。

関連する雑誌 月刊クーヨン 2017年7月号「かぞくのモンテッソーリ」

月刊クーヨンの7月号で「かぞくのモンテッソーリ」という特集がされていました。

内容は次のようなものです。

「おうちでできる環境づくりのヒント」石田登喜恵さん(久我山こどもの家)

お家でモンテッソーリ教育を取り入れるときに参考になる情報。

「モンテソーリ教育にピッタリなおもちゃ体験」立野由美子さん(モンテッソーリ治療教育家)

教具の代わりに使える、市販のおもちゃや手づくりのおもちゃ。

「『気になる子』への親子あそびを通してできる身近なアプローチ法」木村さん(作業療法士)

発達につまづきのある子どもたちを指導して、相談にのってきた先生の知見。

「卒園生に聞く『いまに生きるモンテッソーリ』」

モンテッソーリ教育で育った次の方のインタビュー。

  • 田中弘美さん((株)ウィズチャイルド)
  • 相場大祐さん(アンモナイト研究家)
  • 清水茜さん(漫画家)
  • 星野沙織さん(ヴァイオリニスト)