前から気になっていた草木染め。
使う草木によって異なる色が出るのですが、ビワの葉で染めると驚きの色になります。
どんな色だったと思いますか?
里山の管理活動の一環として、草木染めをできる機会があったので、確かめてきました。
草木染めとは?
天然の染料による染色です。
植物の葉、根、果実の皮、実などを煮出した液を使って、布や紙を染めます。
化学染料に比べて濃い色が出なかったり、そのときによって異なる色合いになったりしますが、やさしい色合いと1点1点異なる染め上がりが魅力でもあります。
また、使う植物によっては、薬効があるとされるようです。
たとえば、藍染めには虫除けや抗菌の作用があり、栗染めは皮膚病によいなど。
草木染めはどんな風にやるの?
- 草木染めの材料を採ってくる。今回はよもぎと枇杷の葉を使いました。
- 水を沸かして、沸騰したら葉っぱを入れて15分煮出す
- 15分経ったら、液を目の細かい布でこす
- 染める布を縛っておく(このときの縛り方で模様が決まります)
- 煮出した液に布を10分程度浸す(今回はよもぎグループと枇杷グループに分かれて、どちらかの液に布を浸しました)
- 10分経ったら、布を取り出して、かたく絞る
- 触染剤(今回は炭焼きして作った竹酢+鉄媒染のおはぐろ、またはヒサカキ灰の木炭媒染)に30分漬ける
- 2.で煮出した葉っぱの液を沸騰させる
- 30分経ったら、触染剤から布を取り出して、かたく絞る
- 沸騰した葉っぱの液に、布を10分以上浸す
- 10分以上経ったら、水洗いして、天日に干す
一般的には、ミョウバンを触染のために使うそうですが、今回はなるべく自然なものをということで、当日作った竹酢と鉄媒染のおはぐろ、またはヒサカキ灰の木炭媒染を使いました。
草木染めをした結果は?
よもぎを使って竹酢+鉄媒染で染めた布は、グレーに染まりました。
ビワの葉の方は、淡いピンク色。
触染剤を使わなくても、何度も着たことのあるシャツがきれいなピンク色に染まりました。
化学薬品で染めた布でなくて、自然にあるもので自分で染めた洋服を身につけることができれば、やさしい気持ちになりそうです。
今回、私はハンカチを染めたのですが、今度は是非、下着を染めてみようと思います。
里山の恵みをいただくお昼ご飯
里山の資源や昔からの知恵を活かそうという会なので、お昼ご飯もワイルドライフな感じです。
まず、竹を切ってきて、竹炭をつくりながら木酢液を採る。
竹炭を焼く炉の上に竹の葉を置いておき、ついでに竹の葉茶を作る。
火をおこして、かまどで栗ときのこのご飯を炊く。
火おこしには、前回の活動のときに、自分達で作った竹炭を使っています。
その竹炭はというと、前々回の活動のときに、活動している山の竹林から竹を伐採して、皆で竹の食器を作り、食事に使ったものなんです。
こうして資源を循環させていきます。
もう1つのかまどでは、きのこのお味噌汁作り。
七輪では、水をわかして、竹の葉とビワ茶のお湯に。
別の人は竹を割って、お皿とお箸づくり。
そうやって皆でつくったご飯をいただく、お昼ごはん。
今日は時間短縮のため、お椀は作りませんでしたが、お皿と一緒にお椀も、竹で作ることもあります。
里山の恵みを利用させていただいて、自分達で食器もお茶も作る。
働いた後に食べるごはんのおいしいこと!
笹の葉のお茶は、竹のコップで飲むからか、甘みがあるんです。
皆で使った食器は、次回の活動で炭焼きにして、次の次の活動では竹炭として使います。
昔は、こうやって、豊富な自然の恵みをいただいて生活していたのですよね。
こんな豊かな経験ができるのが、本当にありがたいです。
自然の恵みを生活に活かす知識や知恵も、この活動で引き継いでいけたら素晴らしいと思います。
簡易ヒーリングサロン?
そして、プログラムの最後には、よもぎを煮た液で、足湯も。
ぽかぽかのお湯で、気持ちよかったです〜
朝から色々と動いた疲れもとれました!
また月曜日からがんばります ^-^
参考図書と葉の入手元
そうそう、草木染めについては、この本が参考になりました。
本で調べておけば、染めたい色を先に決めて、その色に染められる草木を選べていいです。
私はビワ、ヨモギとも、農薬・除草剤などを使用していない山から採ってきて使います。 ビワやヨモギの葉を採取できない場合は、楽天やAmazonで買うこともできます。
枇杷の生葉(長崎・大分県産) 150g 温灸 +手当て説明書付(初回限り)毎週2回入荷! ※クール便希望の場合別途724〜824円必要、他商品との同梱不可
草木染めについての他の記事
【草木染め】7月の赤芽柏(アカメガシワ)で染める
この記事も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。