9/19のあさイチで「RPA」の在宅ワークについて紹介されていました。
「RPA」の市場規模は年々、拡大している一方、人材は不足している状況。
9/19のあさイチでも在宅で月に240万円以上稼いでいる女性がいらっしゃるとの話がありました。
在宅でRPAの業務を行うよい点と注意が必要な点とは?
研修をどこで受けられるか、研修費用や期間、研修を受けて仕事を始めるまでの流れについて確認しました。
【9/20】9/21(金)にオンラインコースの「PRAラーニング」第3期の申し込みが開始されることを追記しました。
【9/23】RPA技術者検定と無料のWeb講座について追記しました。
おかげさまで、大勢の方にこの記事を読んでいただいております。
多くの記事がある中からこの記事をお読みいただき、本当にありがとうございます。
読み直してみると、不足しているところなどにも気が付くため、随時、加筆・修正しております。
また、関連する記事を追加する予定です。
RPAの在宅ワークにご興味がありましたら、この記事をブックマークしていただき、時々お読みいただけましたら、とてもありがたいです。
RPAとは?
RPAとは、Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)の略。
手順が決まった定型的なオフィス業務の専用ソフトを使った自動化・効率化です。
RPAのシステムは、決められた仕事をしてくれるロボット。
デジタル労働者のようなもので、「デジタルレイバー(仮想知的労働者)」とも呼ばれます。
https://youtu.be/PDMUoXvVgxc
働き方改革などの後押しもあり、企業での導入も進んできています。
ガートナージャパンの調査によると、国内では14.1%の企業が導入済み、6.3%が導入中、19.1%が導入を検討中(*)。
2017年度の売上金額は前年度比2.5倍増。
2021年度には2016年の10倍の82億円まで伸びると予測されています。
2025年までに全世界で1/3の仕事がRPAに置き換わるという説もあります。
RPAのシステムは決められた仕事を速く正確に行ってくれますが、RPAのシステムを管理する人材が必要です。
ところが、RPAを扱える人がまだ少ないのが現状。
となれば、自然にRPAに精通した人材の市場価値が上がります。
あさイチでは、RPAの仕事をする方の時給は2000円~3000円との紹介がありました。
時給2000円で1日2.5時間働くと、週5日で25,000円。
ということは、1か月で10万円。
1年で1,20万円になりますね。
1日に働く時間を2倍の5時間にすると、この倍の年収になりますね。
派遣会社から聞いた話では、RPAの仕事だと、通常の派遣の事務業務の時給に300~400円上乗せになるという話でした。
金額は地域によっても異なる可能性があります。
また、この金額が確約されているということではないと思いますので、研修を受けるときなどに改めてご確認ください。
需要があっても、仕事ができる人材が足りないということで、RPAの仕事をできる人材を育てようとする動きがあります。
RPAでどんな仕事を自動化できる?
たとえば、Excelの書類に記載された顧客情報を社内システムに入力し、メールでレポートを送るという業務の場合。
1.Excelから必要なデータをコピーして、社内システムの該当する欄にペースト
たとえば、Excelに入力されているデータの分だけコピー&ペーストします。
2.社内システムの該当する欄をコピーしてメールを作成して、送信
上のような作業は、決まった操作を繰り返し行うタイプの仕事なので、RPAのロボットに任せることができます。
たとえば、上の作業の中で、Googleなどの地図を検索して、社内システムの所定の場所に地図を貼り付けるということも可能です。
システムの紹介をしている動画をご覧いただくと、イメージしやすくなります。
PC上の操作をRPAに記憶させておき、再生(再度、自動的に操作)するイメージです。
新人社員に操作を教えてあげるような感覚で行います。
導入している企業は、ユニリーバ・ジャパン、日本生命保険、大和ハウス工業、農林中央金庫、テレビ朝日など。
金融、アパレル、メーカー、コンサル、食品…多様な会社が導入しています。
RPAの仕事についてもっと知りたい場合は、下の雑誌や書籍がおすすめです。
【RPA女子メディア掲載のお知らせ】
AERA 10月8日発売号内『専業主婦にチャンス到来』の記事内に、RPA女子 前田さんの取材内容が掲載されました。#RPA #RPA女子 #RPA女子プロジェクト #MAIA #働き方改革 pic.twitter.com/tfxX9cHw9n— MAIA Co.,Ltd.(株式会社MAIA) (@MAIA_Co_Ltd) 2018年10月10日
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RPAの基礎から実践までのひととおりが図解でやさしく理解できます。
『図解でわかるRPAいちばん最初に読む本』
神谷俊彦/編著 堀川一/著 湯山恭史/著 木佐谷康/著 / アニモ出版
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帝人フロンティアの場合、OCRロボによる自動化で業務を86%削減できたそう。
劇的な効果ですね。
RPAは導入する業界を問わず、社内システムはそのままで導入できます。
企業がRPAを導入するメリット
手順が決まっている作業が大量にある場合、人間が操作するよりも早く正確に業務を行うことができます。
導入企業の97%が、5割以上の業務削減に成功したという話もあります。
スタッフが足りない会社なら、人手不足を解消することもできます。
業務をRPAのシステムに任せることで、人間はもっと創造的な仕事ができます。
人間が行う業務を減らすことにより、人件費を削減することができ、「働き方改革」ができるというメリットもあります。
RPAの仕事を始めるまでの流れ
RPAの業務では、専用のアプリケーションを使います。
シェアが一番高いのは、上の動画で紹介されていたNTTデータの「WinActor」です。
WinActorの画面では、自動化したい操作をブロックを積むように組み上げます。
プログラムは専門家が見なければ、させようとしている処理内容などがわかりませんが、WinActorだと視覚的に操作させようとしている処理がわかります。
下の動画を見ると、仕事内容が伝わりやすいと思います。
細かい調整が必要な場合、VBのようなプログラムが必要になることがありますが、単純なものならプログラムの知識はなくて大丈夫です。
あればよいのは、Excelマクロ、VBA入門レベル、ACCESSのクエリの知識や経験。
RPAの仕事を始める場合、新しい技術を身に着ける必要があるので、まず研修を受けることになります。
あさイチの話では、2か月近くの研修を受けた後、仕事を受けるという話がありました。
あさイチで紹介された「RPA女子プロジェクト」のオンラインコースだと、次のような流れになります。
1.申し込み
2.約20時間程度、オンラインコースを受講
3.約60時間程度、OJT
4.認定試験
RPAの研修はどこで受けられる?
あさイチでは、RPA女子プロジェクトが紹介されました。
まだRPAの仕事ができる人材が少ないということで、5万円で研修を受けられるとのこと。
【9/20追記】ここから —
あさイチの放送後、RPA女子プロジェクト のサイトが更新されました。
9/21(金)夕方にオンラインコースの「PRAラーニング」第3期の申し込みが開始されます。
申し込み締め切りは9/30(日)。
今回の第3期生の募集定員は100名で、選考があるそう。
ただ、企業のサービスは変わることがあります。
受講を検討される場合は「RPAラーニング」 のページをご確認いただいた上で、必要に応じて直接、株式会社MAIAに最新の状況をお問い合わせください。
この価格が高いと感じる方もいらっしゃると思いますが、スキルを身につけるためには投資も必要。
一般的にPCを使ったアプリケーションの講座受講には、数万円~数十万円はかかります。
スキルを身につけることができることを考えると妥当、むしろ安いと思いました。
【9/20追記】ここまで —
私はパソナで行われた入門講座に参加したことがあります。
実際に仕事をするために必要な講座については、6時間のStarter講座の参加費が1万円代でした。
さらに上位のコースは、研修時間と参加費が異なります。
また、地域や状況の変化などにより、研修時間や費用は異なる可能性があります。
在宅でのRPA業務のよい点と注意が必要な点
在宅でRPAの仕事をすることのよい点と、注意が必要な点とは何でしょうか?
あさイチで明確に紹介されていたわけではありませんが、在宅勤務をしている経験を踏まえて、私見を書きます。
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在宅でのRPA業務のよい点
1つ目のよい点は、在宅で仕事ができること。
在宅の仕事なら、天候が悪いときに無理に出かけたりする必要もなく、子育てや介護、家事とも両立しやすいです。
あさイチでは、自宅でRPAの仕事をしているママさんが、作業の途中で洗濯物を取り込んだりすることがあるとおっしゃっていました。
2つ目のよい点は、どれだけ仕事を受けられるかを自分で決められること。
あさイチでの話では、2時間〜7時間の間で作業時間を調整できるという話でした。
こどもが小さいうちは、こどもが体調を崩したりしがち。
そんなときでも、自分でコントロールできれば、続けやすいですね。
仕事をする上で、どの程度、裁量が任されるかは、RPAの仕事をどの会社から請け負うか、どのような契約内容かにもよります。
3つ目のよい点は、まだ人材が不足しており、今後も市場の拡大が見込める仕事の経験を積めること。
どんな仕事でも、いち早く即戦力になって、経験を積めば積むほど、有利になりますね。
次に書くようなキャリアも描けるのではないかと思います。
RPA業務を行う担当者としてのキャリア展望
RPAのロボットにかかわる仕事と言っても、実際の仕事の範囲は、どの会社と、どのような契約で仕事を行うかによりますが、大きく分けて2種類あります。
2種類の仕事の内容について、キャリア展望とからめて書きたいと思います。
第1段階
最初は、あらかじめ絞られた業務の一部分について、RPAの専用ソフトを使ってロボットを作ることがほとんどでしょう。
RPAのロボットを作る技術者(非常に高度なオペレーター)ということになります。
コンサルティング会社の社員としての研修ではなく、RPAの業務に携わるスタッフを育成する初級の研修の場合、こちらの内容を目指すものが多いと考えられます。
ただ、RPAへのかかわりは、これだけしかないわけではありません。
次のステップとして目指せるキャリアがあるのではないかと思います。
第2段階
第2段階は、2つに大別できると思います。
1つ目は、第1段階のスキル獲得を目指す人を育成するインストラクター。
経験を積めば、RPAのロボット作成ができる人材を育てる仕事ができるようになりますね。
2つ目は、RPAのシステムを提案するコンサルタント。
業務内容のヒアリング&RPAを使った新しいオペレーションの提案を行う仕事です。
RPAのシステムを導入する顧客から業務フローをヒアリングして、そのうちのどの部分をRPAのシステムで行うことができるか業務分析をして、どの業務をロボットにさせることができるか絞るのです。
一般的に、上流の仕事ができるほど、報酬の単価は高くなるもの。
技術者とインストラクターやコンサルタントでは、向き/不向き、求められるスキルが異なるので、もちろん簡単にシフトできるわけではありません。
ただ、それまでのキャリアと頑張り次第では、上のようにステップアップできるのではないでしょうか。
RPA技術者検定と無料Web講座について【9/23追記】
上に、RPAのキャリアとして頑張れば目指すこともできるのではないかという職種を挙げました。 WinActorを使える技術者としての資格を示す「RPA技術者検定」がありますので、追記します。
2018年4月から開始された「RPA技術者検定」には、3つの段階があります。
初級のものから挙げると、
1. プロフェッショナル
2. エキスパート
3. アソシエイト
です。
それぞれの段階で想定されている能力は次のとおりです。
プロフェッショナル | WinActorに精通し、他の人が作ったシナリオの解析・修正や、ライブラリの開発ができる |
---|---|
エキスパート | WinActorに関する深い知識を有し、シナリオ構築において何か障害があったとしても、別の手段により構築できる |
アソシエイト | WinActorの基本が身についており、独力で複雑なシナリオを構築できる |
引用元:
国内初となるRPA技術者検定™(WinActor)をヒューマングループと開始
WinActorを使う技術者として必要な能力を考えたときに、上の3つくらいの段階が考えられるということですね。
シナリオとは、ごく簡単に説明すると、PC上で行う一連の操作の流れです。
上級になるほど、複雑なシナリオを扱い、より便利で問題が発生しにくい、かゆいところに手が届くシナリオを作成する力を持つ。
問題解決ができるということになります。
上流になるほど、論理的思考能力など、プログラマーに近い能力が必要とされますね。
RPAの概要を学ぶことができる無料のWeb講座についても案内がありました。
概要紹介ビデオ(50分)と、多肢選択式(20問)の習熟度確認テストが用意されています。
ご興味がある方は、下のページをご確認ください。
国内初となるRPA技術者検定™(WinActor)をヒューマングループと開始
【9.23追記】ここまで ↑
在宅でのRPA業務の注意が必要な点
注意が必要な点として1つ目に、沢山の仕事を抱えすぎないようにするなど、自己管理が必要なことに注意が必要でしょう。
自分で仕事のペースを管理できないと、仕事をこなしきれなくなってしまうかもしれません。
2つ目に、在宅での仕事の場合、会社で働く場合以上に、トラブルが起きた時に自分で解決する力が求められます。
3つ目に、在宅で仕事をする場合、仕事をするための環境を自腹で整えなければなりません。
会社員なら、仕事に必要なPC、ディスプレイ、専用ソフトなどの環境は、会社が費用を出して揃えてくれます。
個人事業主として仕事をする場合、これらの経費を自分で捻出することになります。
さらに国民健康保険料や年金の支払いも必要。
個人事業主は、報酬がすべて利益になるわけではありません。
簡単に書くと、次のような計算になります。
売り上げ額 - 経費 = 利益
つまり、PCなどの環境を揃えるためにかかった費用は、経費として差し引いて、残った額が利益になります。
そのため、個人事業主として仕事をすることを考える場合は、経費を踏まえて、いくら報酬を得れば生活を支えられるか、必要な額を算出しておいた方が安全だと思います。
算出した必要額を得られない場合、赤字になってしまうからです。
まとめ
ここまで、実際に在宅で仕事をしてきた経験も踏まえて、私見を書いてきました。
5年ほど個人事業主として在宅で仕事をしてきましたが、今の道を選んでよかったと思っています。
正直なところ、大変なこと、不利なこともあります。
でも、仕事をがんばることで、経済的、精神的な自由を得られています。
子育て中の女性が少しでも元気でいられたら、子どもたちも、日本にもプラスになると思います。
同じ在宅ワークをするママさん仲間が増えてくれたら、とても嬉しいです。
自宅で仕事をするメリットとデメリットについては、下の記事にもっと詳しく書きました。
在宅ワークがあなたに合うかどうかを考えながら、読んでやってください。
子育てママが会社で働くメリットとデメリット【会社勤務と家での仕事 両方経験して】
注意が必要な点があると思われるとはいえ、まだ人材が不足している業務ができるようになると、市場価値が上がります。
ご興味がある方は、積極的にチャレンジされるとよいのではないかと思います。
もしこの記事について修正が必要なところなどがありましたら、お問い合わせフォームからメールをいただけましたら幸いです。
また、RPA女子プロジェクトやRPAラーニングについてご不明な点がありましたら、「RPAラーニング」 の「よくある質問」をご確認いただいた上で、必要に応じて直接、株式会社MAIAに最新の状況をお問い合わせください。
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この記事もお読みいただきまして、ありがとうございました。