ハリケーン(熱帯低気圧)だった「ヘクター」が台風17号になりました。

これは3年ぶりの「越境台風」だそう。

ところで、「越境台風」とは何でしょうか?そもそも「熱帯低気圧」や「台風」とは何でしょう?

過去の越境台風の進路と日本での被害状況を確認しました。

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越境台風とは?

越境台風とは、日本の気象庁の管轄外で発生したハリケーンなどの熱帯低気圧が、日付変更線を越えて台風になったものです。

では、「熱帯低気圧」と「台風」はどのように違うのでしょう?

熱帯低気圧とは?

「熱帯低気圧」とは、熱帯の海上で発生する低気圧のこと。

「台風」、「ハリケーン」、「サイクロン」は、強い熱帯低気圧の一種

位置する海域によって、名前が異なります。

「台風」、「ハリケーン」、「サイクロン」とは

引用元:WikiPedia

では、台風とはどんなものでしょうか?

台風とは?

下の2つの条件を両方とも満たすものが「台風」です。

  • 北西太平洋(赤道より北で東経180度より西の領域)または南シナ海に存在する
  • 低気圧域内の最大風速(10分間平均)がおよそ17m/s以上ある

インド洋あたりで発生した台風が日本の方にくることはなく、日本地図を中心に見たとき、東から西にある日本に向かってきます。

今回の台風17号「ヘクター」もメキシコのあたりで発生して、日本の東側から近づいてきました。

 

台風の寿命は通常7日弱ですが、ヘクターは発生から14日ほど経過しています。

史上3番目の越境大夫であるとともに、長寿台風になりそうです。

過去に越境台風が発生したときの被害状況

過去には2回、越境台風が発生したことがあります。

それはいつ頃でしょうか?

その越境台風はどのような進路を進んで、日本にはどんな影響があったのか確認しましょう。

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1997年9月台風19号

初の越境台風は、1997年9月の台風19号でした。

1997年9月台風19号の進路

台風19号は、強い勢いを保ったまま九州の南海上に長い間、停滞した後、1997年9月16日に鹿児島県枕崎市付近に上陸しました。

宮崎県えびの市では、16日の日降水量が688mm。

鹿児島県枕崎では最大瞬間風速49.0m/sを記録しました。

九州の南海上をゆっくり進んだため、大雨と強風による天気の荒れが続き、九州で大きな被害が出ました。

1997年9月台風19号による被害

1997年9月台風19号による被害は、次のとおりです。

死者:10名
負傷者:26名
住家全壊:35棟
住宅半壊:39棟
床上浸水:4,010棟
床下浸水:13,535棟

引用元:WikiPedia

2つ目の越境台風はいつ発生したのでしょうか?

↓続きます


2015年7月台風12号

2015年7月台風12号の進路

引用元:WikiPedia

7月台風12号(ハロラ)は、ハワイ諸島南西で発生。

上の進路を進んで、25日未明に沖縄県の南大東島に接近、2015年7月26日19時頃に長崎県佐世保に上陸しました。

7月25日2時の時点で、台風の中心気圧 965hPa、中心付近の最大風速35m/s、最大瞬間風速50m/s。

25日に鹿児島県伊仙町伊仙で1時間に114.5 ミリの猛烈な雨を降らせました。

7月24日0時から27日7時までの期間降水量は、次のとおりでした。

  • 徳之島の伊仙町 444.0ミリ
  • 沖縄県の国頭村奥 251.5ミリ
  • 秋田県の仙北市角館 209.5ミリ
  • 岩手県の西和賀町沢内 209.5ミリ
  • 秋田県の藤里町 207.0ミリ

2015年7月台風12号による被害

2015年7月台風12号による被害は、次のとおりです。

25日に秋田県大仙市で雄物川水系の斉内川の堤防が決壊、塙川が氾濫しました。

27日8時の時点で負傷者2名、住宅の一部破損1棟、床上・床下浸水32棟など。

ただ、一部の地域の被害は確認できておらず、上の数字に含まれません。

鹿児島県徳之島町では、27日10時の時点で床上浸水11棟、床下浸水78棟が確認されていました。

越境台風は、過去にも大雨、大風をもたらしたのですね。

7月の大雨のような被害が出ないことを祈ります。

今後の台風の情報をチェックしながら、備蓄、避難場所の確認などを進めておきたいですね。

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