鳥取の地震で被災された方々に謹んでお見舞いを申し上げ、被災された地域の一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

これから1週間ほど、震度6弱くらいの地震に注意するようにということです。

大きな地震が起きた後、近くの地域では、どのようなことに特に備えておけばよいのでしょうか?

どのようなものが前震なのでしょうか?

過去に起きた大きな地震が起きたときも、前震と本震がありました。

先日あった地震は、本震なのでしょうか、それとも前震なのでしょうか?

それでは、前震とは、どのような地震なのでしょうか?

東日本大震災のとき

3月9日から3月11日に起きた、M5.5以上の地震は次のとおりです。

3月9日

11時45分 三陸沖 M7.3
11時57分 三陸沖 M6.3
12時8分 三陸沖 M5.9
13時6分 三陸沖 M5.5
13時37分 三陸沖 M6.1

3月10日

3時16分 三陸沖 M6.2
3時45分 三陸沖 M6.1
6時24分 三陸沖 M6.6
17時8分 三陸沖 M5.7

3月11日

14時46分 三陸沖 M9.0

熊本地震のとき

次のように大きな地震が起きました。

4月14日

21時26分 M6.5 最大震度7
22時7分 M5.7 最大震度6弱

4月15日

0時3分 M6.4 最大震度6強

4月16日

1時25分 M7.3 最大震度6強
3時3分 M5.8 最大震度5強
3時55分 M5.8 最大震度6強

14日の地震が起きたとき、14日の地震が本震だと思われていたのですが、16日にM7.3の地震が起きたので、14日の地震を前震とする見解が気象庁から出されました。

前震とは、本震が発生する前に、本震と近い地域で発生した地震のことをいいます。

つまり、大きな地震が起きたとき、それが本震なのか、前震なのかは、後から振り返らなければわからないということ。

前震は、本震のすぐ前、数日前に起きることが一般的ですが、1ヶ月前から発生することもあります。

本震と余震はどのように違う?

地震を表す言葉として「余震」もありますね。

本震と余震はどのような違いがあるのでしょうか?

本震とは、初めに起きた、大きな地震のこと。

余震とは、本震に続いて起きた、小さな地震のことです。

余震はどのくらいの回数起きる?

熊本の地震のときは、14日夜から16日の午前3時までの間に起きた、震度1以上の地震は287回。

5月6日午前11時までの間に期間を広げると、熊本と大分では、震度1以上の地震が1262回。

震源地が熊本だけではなく、大分にも広がっており、これは群発地震だという見解も。

群発地震というのは、前震、本震、余震が区別しにくくて、同じくらいの時期に沢山起きる地震のことです。

地震が続く地域で備えたい8つのこと

  1. ペットボトルやお風呂に水をためておく
  2. 寝るときに近くに置くものを準備する
    (詳細については「寝るときに近くに置いておきたいもの」を参照)
  3. 通路がふさがれないようにする
  4. ガラスなどの割れ物は、なるべく低いところに置く
  5. 防災用品で不足しているものがないか確認して、足りないものは買い足す
  6. 野菜とお肉・お魚のごった煮を作っておく
  7. 避難するかどうかの判断基準を確認する
  8. 避難経路を確認する

この他、車を使いたい方は、ガソリンスタンドに行列ができる前に、ガソリンを満タンにしておく。

また、保冷剤があれば、冷凍庫に入れておくと、
停電してしまっても保冷バッグに保冷剤を入れて
傷みやすいものを保存することができます。

ペットボトルやお風呂に水をためておく

水が出るうちに、ペットボトル、やかんなどに水をためておくようにすると、万が一、断水してしまっても、その水を使うことができます。

また、お風呂に入った後、浴槽の水を抜かずにおいておけば、もし水道水が使えなくなってしまっても、トイレの水を流したりするのに使うことができるので、おすすめです。

ただ、自分で動くことができる小さいお子さんがいるご家庭では、浴槽でこどもがおぼれてしまわないように、ドアを確実にしめておくなどの対策を忘れずに!

水の確保については、こちらの記事も参考になります。

水道や給水車を頼れなくても水を得る方法 No.1

寝るときに近くに置いておきたいもの

  1. スリッパ
  2. ライト
  3. 避難するときに持ち出すリュック

避難しようと思ったときに、足を怪我してしまうと、避難に支障をきたしてしまいます。

割れたガラスが散乱する部屋を歩いて、足を怪我してしまわないようにスリッパ、靴を用意しておくことをおすすめします。

通路がふさがれないようにしておく

地震で崩れるものがないかを確認して、居間から玄関まで避難するときの通路がふさがれないようにしておくのも必須。

いざ、家の外に出たいときに、通路に物が沢山あって、通路を通れないということがないようにです。

野菜とお肉・お魚のごった煮を作っておく

10月1日に「帰って10分!手作り夕飯を食べる3つの方法」の記事で、食事の準備時間を短縮するために、食材に火を通しておく方法を書きました。

野菜とお肉・お魚のごった煮を作っておくと、時短できるだけではなく、最悪、災害が起きて、火が使えないときでも、すぐに食べ物を口にすることができるという利点もあるのです。

災害後、不安で食欲がわかないときでも、乾いているカンパンなどよりも、のどが通りやすいです。

ただ、自分で調理した食べ物は、停電で冷蔵庫が使えなくなってしまった場合、いたみやすいので、早めに食べてくださいね。

まとめ

  1. 発生した地震が本震なのか、前震なのかは判断が難しい
  2. 大きな地震が発生した地域の近くに住む方は特に、もう一度、防災への備えを見直して

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