「虫」なんて気色悪い!それが私達が食べる魚介類に住み着いているなんて!

実は、魚介類に「寄生虫」がいるそうなんです。

お魚屋さんにとっては、スズメくらい珍しくないのは、「アニサキス」です。

「アニサキス」はアジ、鯖、サンマ、イカ、イワシ、ひらめ、鰹などの魚介類に寄生しているそう。

食べてしまったらどうなるか?など書いていますので、知らなかった方は、是非、読み進めてください。

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アニサキスとは?

魚介類の内臓や筋肉に寄生する線虫の一種。

幼虫は長さ2〜3センチ、幅は0.5〜1ミリくらいで、 白色の糸のような形です。

ウイルスや細菌は目に見えませんが、アニサキスは目で見て、 これから食べようとしている魚介類に寄生していた場合は、取り除くことができます。

この記事の後半に書く「予防するには?」の方法を知っておいて、注意さえすればよいので、大丈夫。

アニサキスを食べるとどうなるの?

アニサキスが寄生している魚介類を生に近い状態で人間が食べた場合、消化管(主に胃)の粘膜に突き刺さることがあり、胃壁や腸壁を食い破ろうとします。



どんな症状が出るの?

腹痛(食中毒症状)、嘔吐など。 痛みが激しく、のたうち回るほどの痛みと言われることも。

また、アレルギーをもたらすことがあり、この場合は、かゆみ、じんましんなどの症状が出ます。

アレルギーの場合は、アニサキスを複数回食べることで発症する可能性があり、 アニサキスが死んでいても関係なく発症するのが、やっかいなところです。

青魚を食べて蕁麻疹、湿疹、腹痛などが出る場合は、アニサキスアレルギーが疑われます。病院で検査を受けるのがよいでしょう。

症状が出始めるまでの時間

症状が出るまでの時間は、部位によって異なります。

  • 胃アニサキス症:食後2〜8時間程度
  • 腸アニサキス症:食後数時間〜数日

多くの場合、感染してから1週間ほどで虫が排出されますが、 時には、数ヶ月にわたって生存し続けることもあります。

アニサキス症の治療法は?

胃に寄生した場合、初期段階では、一般的に 開腹手術または胃カメラで消化管粘膜上の虫を確認して、 生検のときに使う鉗子で虫を掴んで取り除きます。


予防するには?

アニサキス症を予防する方法は3つあります。

  1. 十分に加熱する
    特に加熱が不十分な魚の内臓は食べないようにしてください。
  2. マイナス20度で48時間以上、冷凍して、死滅させる。
  3. お刺身は新鮮なものを食べる。
    アニサキスは鮮度が落ちると筋肉にも侵入してくるためです。

生の魚介類を食べるときには、十分に注意したいですね。